TVアニメ『天官賜福』第6話解説


TVアニメ『天官賜福』第6話より

様々な問題を天界に丸投げして、自らは地上で信者を集めるため道観を開いた太子殿下謝憐。

中元節の日、出先からの帰り道で出会った「三郎」と名乗る青年と同棲する流れに。

地獄から地上に戻った亡者の襲撃をなんとか逃れたことで太子殿下は評判を呼び、村人が参拝に来るようになりました。

そこへ、行き倒れの老人が担ぎ込まれてきます。

『天官賜福』第6話あらすじ

さて、道観に運び込まれた老人が目を覚ますと、ひどく怯えた様子。

老人は道士で、かつて砂漠にあったオアシス「半月関」に鬼が出るからと隊商の護衛に雇われていました。

しかし半月関で何かが起こり、60名以上の商人たちは全て消えて老人だけが生き残り、命からがら逃げてきたとのこと。

しかし三郎はその話を信じず太子殿下に目配せをします。その意をくんだ太子殿下が老人に水をすすめると、最初はいやがる素振りを見せた老人も水を飲み始めます。

太子殿下はそれを途中で遮り「飲んでも無駄、そうでしょ?」と問いかけると、老人は剣を抜いて斬りかかってきました。

しかし武神でもある太子殿下にはかすりもせず。

逃げようとする老人を三郎が仕留めると、それは老人の皮を何者かが操ったものでした。

太子殿下が天界に戻ると、丁度風師が戻って功徳をばらまいているとかで、神官たちは盛り上がっています。功徳って分けられるものなんだ…

そこで太子殿下が半月関の名を出すと、一瞬水を打ったように静まり返る神官たち。そして、また功徳の分前で盛り上がり、アーアーキコエナイ状態に。

霊文が言うには半月関は天界でも触れられたくない場所で、関わらないほうがいいいとのこと。

道観に帰り、半月関に行くと告げると三郎もついて行きたそう。

三郎によれば、200年前オアシスだったころの半月関には半月国があり、国師「半月妖道」がいたとか。

「知っているのか三郎!?」雷電なみに物知りの三郎です。

そこへ、鬼花婿事件で太子殿下を手伝った南風と扶揺がやってきました。

太子殿下が天界で半月関のことを聞いていたのを聞きつけ、手伝いに来たようです。

三郎の存在を見ると突如激高する2人。嫉妬か?嫉妬なのか?

ではなく、三郎に何かを感じ取ったのでしょう。

南風が道観の扉に魔法陣を描き、太子殿下が開くとそこは西域の街でした。どこでもドアかよ、便利だなあ…

原作では千里の山川も一歩に縮める「縮地術」だと説明されています。

直接半月関に繋げないのは、距離が長いほど法力を消耗し、次に使えるようになるまでの時間も長くなるからだそうです。要するにゲームで必殺技を出した時のクールダウンみたいなものですね。

砂漠を歩くのに文句を言う三郎に、太子殿下は自分がかぶっていた傘をかぶせてやろうとします。この無自覚で適度ないちゃつきはよいものですね!

さて中断された半月妖道の説明。

半月妖道は孤児の女性で、強大な妖術を身に着け国の国師となったものの、半月国が中原からの攻撃を受けるさなか城門を開き、半月人たちは殺戮にあいます。その犠牲を生贄にして、半月妖道は「凶」の鬼になったのです。

ここらへん、原作ではこの「逆天血祭」によって妖法を大成させ「凶」となったとあります。リムル陛下がファルムス王国軍2万人を殺戮し、その魂で魔王に覚醒したようなものですね。

そして半月妖道は、生贄にした兵士たちの亡霊に自分が襲われないために、生きた人間を連れてきて与えているのでした。

砂漠の中に廃墟を見つけて休憩する一同。

三郎の正体を怪しむ扶揺は、三郎に正体を暴く現形水を飲ませるも何も起こらず。

南風が正体を写す剣「紅鏡」を渡すと、剣身は折れて使えませんでした。でも三郎が抜く時になにかしたっぽいですね。

太子殿下が外を見ると、砂漠を走る人影が2体。

彼らを追っていくと砂嵐が起こり、そして太子殿下は竜巻に巻き込まれて天へ吹き上げられていきました。

『天官賜福』第6話の解説

いや正直な話、本編だけならおよそ20分のアニメのあらすじをまとめて解説するのってわりあい大変だし時間もとられるんですよね。なので『天官賜福』の記事は滞りがち。

アニメのあらすじをまとめるブログやってる人はすごいな。

今回は道教的な解説するようなことないですね。

半月国を攻めた側を「中原」としたのは、特定の国名を出すことで時代を特定させないためでしょう。

砂漠のオアシス半月国は、敦煌の月牙泉を思わせられます。もっとも月牙泉にある三日月型の池は人工的に形が整えられたものです。

縮地術っていうのはこの作品のオリジナルで、さすがに実際の道教にそんな術はありません。

ラノベを書くような中国人なら日本のアニメの影響を受けていないはずはないです。

今回わかったのは、凶や絶といった高位の鬼は、単なる鬼=霊ではなく生贄を伴う儀式など、必要な手続きを経てなるものだということです。

三郎が血雨探花花城なのは明らかで、三郎が絶レベルの鬼になったのも血の雨が降るほどの殺戮の結果なのかもしれません。